野外活動指導者研修会報告
第1日目

 

  野活研の報告ページへようこそ! 自然体験活動の魅力。新しい発見。活動の広がりを実感してください


  

 
初日の開会式です。全国から野外活動指導者
(スタッフを含め)が84人集まり,ワンランク上の
指導者をめざすために必要な知識や技能を学ぶ
ために集りました。
 
くりこま高原自然学校の佐々木豊志校長です。
現在スタッフ5人と山村留学の寄宿生や不登校,社会的引きこもりなど悩みを抱える人とともに,創造的に暮らす生き方を実践しています。
 今回はその実践例を,報告してくれました。廃材で建物を造ったり,田んぼや畑,保存食やパンづくり。ハーブや花壇,ツリーハウス。豊かな暮らしとは?こんなことかなと考えさせられました。さらにグローバルマネーとエコマネー。お金って道具として考えれば,誤った使い方をしなくてすむ。これまでのお金の価値観が変わりました。豊かな自然の中での生活をとおして,現代の社会が抱える課題を解決していくことができると感じたお話でした。

三瓶青年の家,西田真哉所長です。「長所を伸ばしてワンランク上の指導者を目指す」と題してワークショップを行いました。指導者にとって必要なスキルとは何か。参加型,体験型の活動をとおして,深い理解を得ることができました。
 
 夕べのつどいで,交流を深めました。

第2日目

 

  2日目です! 安全をキーワードに活動しました。みんな「へ〜」の連続でした。


 

関西国際大学の高見教授,日本キャンプ協会の大橋氏,吉田氏によるテントの安全実験の実習です。さてみなさん。テントって燃えると思いますか?花火で実験してみました。なんと火はほとんど出ませんでした。花火を直接吹き付けたところは穴があく程度です。防水スプレーをかけれとさらに燃えにくくなるんですって。ほんとにテントって燃えにくい素材でできているんだな〜って実感しました。その他にもフリースの素材を使ってのトーチづくりは,燃えかすが地面にボト,ボト。とってもあぶないことが分かりました。
山でのレスキューです。え!こんなものが
救急時に使えるの?びっくり
この後,実際に森に入り
様々な緊急事態を想定し
レスキュー体験を行いました。
白神山系ガイドの小田島氏,大友氏
の経験談はさすがにすごい。
夕食は豪華メニュー
鳥手羽のビール煮
かやくご飯
ベーコンポテト
4種類の漬け物は
本当においしかった。
そして更に
デザートは
チョコレートケーキ
ダッジオーブンって
こんなに便利なんですね。
兵庫県キャンプ協会の小西先生です。
ちょっと変わったファイヤーサイトとトーチ
でキャンプファイヤーが始まりました。
即興のスタンツはさすがに指導者のみなさん。
笑わせてもらいました。
最後はみんな揃って即興ダンス。とても
楽しいひとときでした。






第3日目

 

  3日目です! 今日は選択実習です。みんなお弁当を持ったかな?準備万端整ったところで出発です。


 

キャンプの実習では一斗缶を利用した,手作りのコンロと手動ポップコーン製造器をつくりました。ほんの一さじのコーンから,たくさんのポップコーンができ,みなさん大満足。それにしても手作りコンロはみなさん持ち帰れたかな〜 レクリエーションの実習では,森の恵みを利用した様々なものをつくりました。これは笛かな?静かな森にやさしい音色が響きそうです。他にも焼き板や置物,圧巻は丸太でつくったベンチ。森の中に休憩所ができました。 何か見つかりましたか?あれ!枝の下何か白い枠があります。もしかしてこれって額縁かな。自然のキャンパスとはこのことですね。これはネイチャーゲームのワークでした。
みなさん足取りもしっかりウォーキングです。はやい,はやい。ウォーキングの実施はもちろん,その効果や指導方法など学びました。さらにはウォーキングを効果的に行うための準備運動やストレッチなど体験しました。 みなさんスタートの前の緊張の瞬間です。よ〜く地図を確認して,作戦を立てているようです。オリエンテーリングのスタート前ってってこんなに緊張感があるんですね。このあとみなさん走ってスタートしたかと思うと。ゴールのときも走ってきました。 サイクリングは点検が大切ですね。ブレーキ,タイヤの空気あつ,細部にわたる点検を行いました。この後いよいよコースにでました。かなりハードな山道ですがみなさん無事に完走しました。さすがにヘトヘトでした。















第4日目

 

  4日目です! いよいよ最終日。4日間のことをいろいろふりかえり,たくさんのおみやげを持ち帰ってください。


 

いよいよ最終日。日本アウトワードバウンド協会事務局長の木村尚史氏,日本ネイチャーゲーム協会理事長の降旗信一氏,国立能登青年の家所長の澁谷健治氏。3人のパネリストによる研究協議の始まりです。コーディネーターは明治大学教授の星野敏夫氏です。「野外活動の可能性とそれを引き出す指導者の役割」という題で協議が行われました。3人のパネリストはもちろんのこと参加者からも幅広い視点で発表があり,充実した研究協議になりました。
おわりに
本当にあっという間の4日間でした。実習は「楽しいばかりではなく,様々な工夫が盛り込まれていたので,それらを知ることができただけでも大収穫でした。参加してよかった。」と参加者に言っていただきました。主催者の文部科学省・赤城青年の家・群馬県教育委員会・日本野外活動団体協議会としてもよかったなって思っています。各担当の講師のみなさん,参加者のみなさん,実行委員会のみなさま本当にありがとうございました。来年は能登青年の家で開催予定です。多くのみなさまの参加をお待ちしております。